2025/09/05
波長:2,940nm
水や歯質(ハイドロキシアパタイト)によく吸収される
熱の侵襲が少なく、組織へのダメージを最小限にできる
歯科用レーザーの中で「最も多用途で安全性が高い」と言われている
むし歯治療
歯を削る代わりにレーザーでう蝕を除去可能
健康な歯質を残しやすい
音や振動が少ないため恐怖感が軽減
歯周病治療
歯石や感染歯肉の除去
ポケット内の殺菌効果
炎症を抑えて治癒促進
根管治療(歯の神経治療)
根管内の殺菌・洗浄効果
従来の器具で届きにくい部分まで殺菌が期待できる
外科処置
歯肉切開や小帯切除
出血が少なく、治癒が早い
知覚過敏の改善
象牙細管を封鎖する作用で、しみる症状を軽減
口内炎の治療
痛みの軽減
治癒を早める効果
痛みが少ない → 麻酔量を減らせる場合もある
音や振動が少ない → 患者の恐怖心を軽減
周囲組織へのダメージが少ない
殺菌作用で再感染を抑えやすい
全ての症例に使えるわけではない(むし歯が大きい場合は通常の切削が必要)
👉 まとめると、エルビウムヤグレーザーは 「痛みを少なく・優しく・殺菌しながら治療できるレーザー」 で、特にむし歯治療や歯周治療、外科処置で効果を発揮します。
当院では必要とされる処置の場合、ほとんどすべてに保険治療でレーザーを使用しています。
レーザー治療で虫歯治療をご希望される方がいらっしゃいますが、全てレーザーを使用するわけではなく必要な部分に使用していきます。
2025/08/04
暑い日が続いていますね☀ 体も歯もいたわってあげましょう
毎日、本当に暑い日が続いていますね。
こんな時期は、熱中症が心配になるだけでなく、体の免疫力も下がりやすくなります。
免疫が落ちると、普段は静かにしていた親知らずが腫れてきたり、根の先に溜まっていた膿が急に痛み出したりすることがあります。
「なんだか歯ぐきがムズムズするな…」とか「噛むとズキンとするな…」と感じたら、それはお口からのSOSかもしれません。
そもそもなにも悪くないところは、免疫が落ちても痛くなったりしません。悪いところを見つけるチャンスかも・・・
こんな時こそ、しっかり休んで、水分をこまめにとって、体を労わってあげてくださいね。
もしお口の中に違和感や痛みを感じたら、我慢せずに早めにご相談ください。
この夏も元気に、笑顔で過ごしましょう😊
2025/03/05
新しいむし歯の治療法 (3ミックス法)
できるだけ神経を残す治療が可能です
上の図のように、神経近くまで達する虫歯は一部残して、レーザー照射後、残した虫歯を3ミックスで無菌化します。
3ミックス法は神経を残していく方法なので、麻酔が切れてからお痛みが出る場合があります。
・放っておいても痛い
・熱いものがしみる
・痛すぎる!
などの症状が1週間経っても消えない場合は、神経を取る処置を行います。
※冷たいものがしみる、なんかちょっと痛いなどの症状の場合は、
様子をみさせていただく場合があります。
※3ミックス法が適さない虫歯もあります。
例) ・虫歯が大きすぎる
・抗生剤にアレルギーがある
~3ミックスは根の治療にも使用します~
象牙細管と呼ばれる細い管に浸透し、歯全体を消毒・殺菌します。
~3ミックス法を受ける前に~
当院では、可能な限り歯の神経は残すよう努めています。
しかしながら3ミックス法がうまくいかない場合もあります。
上の説明にもあるように、3ミックス法をした後は痛みが出ることがあり、会社勤めの方や普段歯科医院になかなかご来院できない患者さんにとっては、とても苦痛になることもあります。
中には「痛みがでるかもしれないなら神経取っちゃって!」と言われる患者さんもいらっしゃいます。担当医、スタッフとよく相談し3ミックス法をご理解いただき、患者さんそれぞれの生活に合わせて治療を受けていただければ幸いです。
2025/03/05
◎歯の移植
残念ながら歯を抜かなければならなくなった場合、条件が整えば余っている親知らずを抜いた場所に移植することができます。成功率は歯根についている歯根膜の状態により決まってきます。移植後3~6か月後に生着したことを確認した後、根の治療が必要になります。
必ず成功する治療ではありません。
必ず成功するような治療であれば、もっと普及していると思います。当院では親知らずを抜く際も、将来移植に使えるかも・・・というお話をさせていただいております。
当院で移植を行った方で10年以上経過している方もいらっしゃいますが、ダメだった方もいらっしゃいます。
術前にリスクをしっかりとご理解いただきたいと思います。
2025/03/05
◎再植
残念ながら根の治療がうまくいかない場合があります。その際に抜歯を前提ということになりますが、一度歯を抜いて根の先に膿を取り出し、歯を植え直します。歯の再植・移植は歯根についている歯根膜という膜の状態によって成功率が決まります。
※成功率を挙げる方法として、事前にエクストルージョンを行い、抜歯の際に歯根膜が傷つかないようにする方法もありますが、費用と手間を考えると治療は踏みとどまってしまいます。