2025/11/17
⚡ ドライソケット(歯槽骨炎)について
ドライソケットは、親一つ知らずなどの抜歯後に起こり、最も避けたい合併症のです。この状態がなぜ起こるのか、どうすれば予防・対処できるのかを詳しくご説明します。
ドライソケットとは、抜歯した穴(抜歯窩)を保護するべきはずの「血餅(けっぺい)」(天然のかさぶた)が失われ、中の顎の骨が時々なってしまう状態を訪れます。
通常、血餅は抜歯後24時間以内に形成され、その下で新しい組織(肉芽組織)が育ち、骨と歯茎が再生していきます。 ドライソケットになると、この治癒の土台が失われ、治が遅れます。
2.どうしてドライソケットになると痛むのか?
激しい痛みが特徴ですが、これが以下の理由によります。
ドライソケットは、主に血餅が安定しないうちに、物理的な刺激や血流の影響で失われることによって発生します。
| 強いうがい | 抜歯後数日間の、頻繁な強いうがい、ブクブクうがい。 | 口腔内の圧力が大幅に変わったり、血餅が洗い流されたり、消えたりします。 |
| 喫煙 | 抜歯後の喫煙(特に数日間)。 | タバコに含まれるニコチンが血管を狭くさせ、血餅形成に必要な血流を防ぎます。また、煙を吸う動作(吸引)が陰圧を生み、血餅を剥がす原因にもなります。 |
| ストローの使い方 | 抜歯後数日間のストロー、強く吸い込む動作。 | 吸引行為が口の中に陰圧(マイナスの圧力)を生み、血餅が吸い込まれる恐れがあります。 |
| 傷口を触る | 舌で頻繁に触る、指や歯ブラシでつつく。 | 物理的な刺激で血餅が売れたり、感染を引き起こすリスクが高まります。 |
症状の特徴と気づくタイミング
| 項目 | 通常の術後痛 | ドライソケットの痛み |
| 発生時期 | すぐに歯が抜けて、麻酔が切れてから。 | 抜歯後3日〜5日経ってから、痛みが強くなる。 |
| 痛みの強さ | ピークは当日〜翌日で、その後は徐々に軽減する。 | 痛みが軽減されず、少しずつ増加しています。 |
| 痛みの性質 | ズキズキとした痛い痛み。 | 鋭く、持続的な激痛。耳やこめかみ、首筋にまで聞こえることがある。 |
| 鎮痛剤 | 処方薬で十分にコントロールできる。 | ほとんどままならない、または一時的にしかままならない。 |
| 視覚的な所見 | 穴が黒っぽい血の塊(血餅)で満たされている。 | 穴が空っぽに見える。白っぽい骨が見えることがある。 |
空きスロットになってしまったら、自己判断せずにすぐにご連絡ください。
薬には、抗菌作用、鎮痛作用、組織再生を示す成分などが含まれています。
ドライソケットの治療は、自然治癒をより待つことも、処置を行うことで痛みを早く、治癒を変えることが可能です。
当院ではエルビウムヤグレーザーを用いることで、痛みの軽減、治癒の促進をはかることができます。抜歯後どうしても痛みが治まらない場合は、一度ご相談ください。
いびき いびき用マウスピース 睡眠時無呼吸症候群
記事はありません