ドライソケット 抜歯後の痛み 治癒不全 眠れない痛み

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ドライソケット 抜歯後の痛み 治癒不全 眠れない痛み

⚡ ドライソケット(歯槽骨炎)について

ドライソケットは、親一つ知らずなどの抜歯後に起こり、最も避けたい合併症のです。この状態がなぜ起こるのか、どうすれば予防・対処できるのかを詳しくご説明します。

  1. ドライソケットとは?(状態の理解)

ドライソケットとは、抜歯した穴(抜歯窩)を保護するべきはずの「血餅(けっぺい)」(天然のかさぶた)が失われ、中の顎の骨が時々なってしまう状態を訪れます

  • 「ドライ」:血餅がなくなり、乾燥したような状態になるからこの名前がつきます。
  • 「ソケット」:歯が収まっていた穴のことです。

通常、血餅は抜歯後24時間以内に形成され、その下で新しい組織(肉芽組織)が育ち、骨と歯茎が再生していきます。 ドライソケットになると、この治癒の土台が失われ、治が遅れます。

2.どうしてドライソケットになると痛むのか?

激しい痛みが特徴ですが、これが以下の理由によります。

  • 骨の露出と刺激:抜歯窩の底にある顎の骨の表面には、非常に多くの感覚神経が通っています。 血餅が萎えると、この神経が稀になり、唾液、空気、食べ物の温度、細菌などの刺激を直接受けるために、非常に鋭く、強い痛みが発生します。
  • 炎症の移行延長:骨が都合のため、炎症が長引き、なかなか鎮静しません。
  1. 主な原因とリスクを高める行動

ドライソケットは、主に血餅が安定しないうちに、物理的な刺激や血流の影響で失われることによって発生します。

強いうがい 抜歯後数日間の、頻繁な強いうがい、ブクブクうがい。 口腔内の圧力が大幅に変わったり、血餅が洗い流されたり、消えたりします
喫煙 抜歯後の喫煙(特に数日間)。 タバコに含まれるニコチンが血管を狭くさせ、血餅形成に必要な血流を防ぎます。また、煙を吸う動作(吸引)が陰圧を生み、血餅を剥がす原因にもなります。
ストローの使い方 抜歯後数日間のストロー、強く吸い込む動作。 吸引行為が口の中に陰圧(マイナスの圧力)を生み、血餅が吸い込まれる恐れがあります。
傷口を触る 舌で頻繁に触る、指や歯ブラシでつつく。 物理的な刺激で血餅が売れたり、感染を引き起こすリスクが高まります。

 

 症状の特徴と気づくタイミング

項目 通常の術後痛 ドライソケットの痛み
発生時期 すぐに歯が抜けて、麻酔が切れてから。 抜歯後3日〜5日経ってから、痛みが強くなる。
痛みの強さ ピークは当日〜翌日で、その後は徐々に軽減する 痛みが軽減されず、少しずつ増加しています
痛みの性質 ズキズキとした痛い痛み。 鋭く、持続的な激痛耳やこめかみ、首筋にまで聞こえることがある。
鎮痛剤 処方薬で十分にコントロールできる。 ほとんどままならない、または一時的にしかままならない。
視覚的な所見 穴が黒っぽい血の塊(血餅)で満たされている。 穴が空っぽに見える。白っぽい骨が見えることがある。
  1. ドライソケットの治療(対処法)

空きスロットになってしまったら、自己判断せずにすぐにご連絡ください

  1. 抜歯の清掃と麻酔:必要に応じて局所麻酔を行い、抜歯を洗浄(生理食塩水)し、細菌や快適さを取り除きます。
  2. 薬の挿入と保護: 
    • 治癒を促進し、痛みを鎮めるための**薬剤(ガーゼや軟膏)**歯窩に詰め込み、骨を保護します。
    • ご自宅で使用できる即効性のある薬を処方いたします

薬には、抗菌作用、鎮痛作用、組織再生を示す成分などが含まれています。

  1. 経過と経過観察:挿入した薬は定期的な交換が必要なため、数日おきに通院していただく場合があります。痛みと症状が改善するまでこの措置を続けます。

ドライソケットの治療は、自然治癒をより待つことも、処置を行うことで痛みを早く、治癒を変えることが可能です。

当院ではエルビウムヤグレーザーを用いることで、痛みの軽減、治癒の促進をはかることができます。抜歯後どうしても痛みが治まらない場合は、一度ご相談ください。