場合によって、当院ではセカンドオピニオンをおすすめしています。
患者様がご希望する治療方針と、当院がご提案する治療方針が合わないことは多々あるかと思います。
自分では思いもつかなかった治療方法があったり、歯を残せる残せないなど…。歯医者によって治療の考え方は千差万別です。治療費などはもちろん大事な要素ですが、最優先事項はどのように治療するか、です。その後に治療費が合う医院を見つけるなど、大事なことを見失わないようにしていただきたいと思っています。
私が思うプロフェッショナルとは、できないことはやらない、です。逆に言うとできることをやる、です。
患者様のご意見はもちろんお聞きしますが、全部受け入れて「出来ますよ」では成り立たないと思っています。患者様と当院の意見をしっかりお互い出し合い、それが合わなかったり、まだ不安だなあと思ったらセカンドオピニオンです。
無理なく、不安なく患者様が将来満足する結果に、少しでも近づくための方法だと思っています。
セカンドオピニオンは歯について勉強するいい機会になるかと思います。
結論から言うと、価値がある親知らずは抜かないです!
一般的に親知らずを抜くのは
※とくに女性の場合、妊娠出産のときに親知らずが痛むと、レントゲンを撮影することも抜歯後に投薬することも困難になります。親知らずが過去に痛んだ場合は、早めに抜歯することをお勧めしていす。
※親知らずはしっかり生えていてきちんと磨ける場合、必ずしも抜かなければならない歯ではありません。将来ブリッジや入れ歯の土台になったり、移植に利用することも可能です。
抜いたほうがいいかどうかお悩みの場合は、一度歯医者にご相談ください。当院ではきちんと予防できる場合で、将来使うことが可能な親知らずは、残すことをおすすめすることがあります。
抜歯について
また、下顎管(下顎の大きな神経のこと)に近く、抜歯に無理な力を加えることが困難な場合、2回に分けて抜くことがあります。
お口のかわきを感じることはありませんか
・お口がかわく(唾液が出ない)
・口がかわいて話しにくい
・食事のときに飲み物が必要
・舌のひび割れや口角炎を起こしやすい
・虫歯や歯周病になりやすい
このような症状がある場合は、ドライマウス(口腔乾燥症)の可能性があります。唾液が出にくくなる
原因としては薬の副作用、ストレス、加齢や筋力の低下、口呼吸などがよく上げられますが、普段の
生活から唾液を出しやすくする方法をご紹介します。
①こまめな水分補給
唾液が出やすくなります。食事の前にお水を飲むのも効果的です。
お茶やコーヒーは利尿作用によりさらに乾燥を招く可能性があります。
また、ジュース(糖分のある飲み物)は虫歯になりやすくなるため注意しましょ う。
②よくかんで食べる かむ回数が少ないと飲み込みにくくなります。(嚥下障害)よく噛んで唾液が出
やすくなると味も感じやすくなります。30回かむことを目標にしましょう。
③リラックスする
唾液の分泌は自律神経に作用されます。リラックスしているときにはさらさらの唾液が分泌されま
す。
④うがいをする
ぶくぶくうがいで粘膜を刺激することにより唾液の分泌を促進します。
⑤唾液腺のマッサージをする
耳の前のところ、下顎の首あたりのところを奥から手前にスーッと動かすと唾液が出るのを感じる
ことができます。
虫歯の治療したのになぜ痛い?
最初は痛くなかった歯を治療したら痛くなった…。すごく多い質問です。
以下は当院で読んでいただいている事項です。
歯の神経を残したいですか? すごく大事なお話です!!
~あなたはどのお考えですか?~
□無理してでも神経を残したい
□被せた後痛みがでるかもしれないけど、神経を残したい
□どんなことがあっても絶対痛いのは嫌だ!
□一回チャレンジしてダメなら神経を抜いていきたい
□90%痛いかもしれないけど、10%治るかもしれない方にかけてみたい
□80%痛いかもしれないけど、20%治るかもしれない方にかけてみたい
□70%痛いかもしれないけど、30%治るかもしれない方にかけてみたい
□60%痛いかもしれないけど、40%治るかもしれない方にかけてみたい
□50%痛いかもしれないけど、50%治るかもしれない方にかけてみたい
※神経までの距離は歯によって千差万別です。経験上ある程度の距離を把握していますが、神経までの確実な距離はわからない…ということをご理解ください。
※むし歯の大きさは広さではなく深さが問題になってきます。
神経にいかに近づくかで神経を抜く可能性が高まってきます。
時に神経は細かく枝分かれし、歯の表層にまで近づいている場合があります。そのような場合、被せた後に歯がしみるということもあります。歯が軽度にしみる状態が続くと神経が委縮し痛みが減少する場合と、炎症が大きくなり痛みが増加する場合があります。当院では生活に支障がでるレベルでは神経を抜くことをおすすめすることがあります。
※むし歯を残したまま被せ物・詰め物をすることはできません。深いむし歯を取りきると、麻酔がきれてから、今痛くない歯が痛くなることがあります。可能な限り様子をみてから、神経を抜くかどうかを確認し、最終的な詰め物をします。
※私たち歯科医師の考えはなるべく神経を残したいという気持ちが強いですが、患者さんによっては、少しでも痛みがあることが苦痛であったり、仕事の都合(歯医者に行く時間が作れない人など)で歯医者に来れない方も数多くいらっしゃいます。
歯に対する考え方が歯医者と患者様で温度差があります。私(院長)であれば…ちょっと痛くても(痛みの度合いで3~4)神経は残したいと考えてしまいます。
例えば「今日指の爪を一枚剥ぎましょう」と言ったらほとんどの方は断ると思います。これは目にみえているからだし、皆様がよく知っているからだと思います。でも爪は再生しますが、歯の神経は再生しません。
※歯の神経(栄養血管)の役割
・歯に栄養を送る
・歯に潤いをあたえる(割れにくくなります)
・歯の痛みを感知する(歯の変化を知らせます)
※ここまで歯の神経について書きましたが、歯を削っていくうちに「これは完全に残せないな…」ということが多数あります。そのような場合はこちらから神経を抜く処置を強くご提案させていただくことがあります。
※歯がすごく痛い時は麻酔が全然効かないことがあります。この場合、炎症を抑える薬を入れて次回再度挑戦するか、神経に直接麻酔をして麻酔を効かせる方法がありますが、神経に麻酔をするときすごく痛いです…が、ほとんどの場合確実に麻酔を効かせることができます。3~5秒我慢してもらうかもしれません。
※一番大切なことは治療内容を理解していただくことです。私たち歯科医師が一生懸命神経を残したとしても、歯の神経についてご理解いただけない患者さんは「治療したのになぜ痛いんだ!」ということがあります。
お口の中、受ける治療のことをよく理解し、ご一緒に治療に参加していただければ幸いです。
鼻呼吸のすすめ
口呼吸の主な悪影響
・鼻の通りが悪くなる
・顔や肩、首のラインの歪み
・口の周りの筋肉が弱くなる
・顔の血流悪化による乾燥
・肌荒れやニキビ
・アトピー
・風邪をひきやすい
・口腔内の粘膜の炎症
・歯が出る
・歯並びが悪い
・二重あご、たるみ
・いびき
・睡眠時無呼吸症候群
・口内炎ができやすい
・虫歯になりやすい
・口臭の原因
・免疫力が低下
・難病を引き起こす可能性あり
・アデノイド顔貌 (面長の顔)
口呼吸はなぜ駄目なのか?
口で呼吸してしまうと、乾燥した冷たい空気が口から直接体内に取り込まれることで、
口腔内・喉が乾燥し、細菌などや直接侵入、粘膜に炎症が起きてしまいます。
風邪などにもかかりやすくなりますし、口臭、歯周病、虫歯にもなりやすくなります。
また唇の力が足りないと歯並びが悪くなったり出っ歯になりやすくなったりします。
高齢者では、睡眠時に口呼吸のために、口の細菌が肺に入り肺炎を起こすことがあります。
鼻呼吸にすれば肺炎は激減します。
鼻呼吸の効果
上の口呼吸の悪影響で紹介した症状と逆の効果が望めます。
その他の主な症状を下記に上げていきます。
・綺麗な空気を肺に送ることが出来る
鼻には吸った空気を浄化する機能が備わっています。空気中のほこりを取り
乾燥した空気を適度な湿度にして、のどや肺にとって刺激の少ない空気にしてくれます。
・空気を沢山吸い込む事ができる
口で苦しくなるまで息を吸ってください。どのくらい吸えますか?
次に鼻で吸ってください。口で吸うよりも長くどんどん吸えるような気がするはずです。
実際、口呼吸よりも鼻呼吸の方がたくさん空気が吸えます。
酸素をたくさん吸うことは、脳細胞や手足の指先にまで新鮮な酸素を行き渡らせることにつながります。
・眠くなるのを防ぐ
口呼吸になると、早食いになるばかりか、一緒に空気まで食べてしまって、あとでゲップがでやすくなります。
早食いをしてしまうと胃に負担がかかり消化に時間がかかってしまいます。
その結果眠くなりやすいなどの症状があるようです。食事中は口を閉じてよく噛むようにしましょう。
・顔が引き締まる
口で息を吸い込んでばかりいると「ポカーン」としただらしない表情に
なりがちですが鼻呼吸をすれば顔が引き締まってきます。
・記憶力、運動能力の向上
あるテレビ番組で、小学生に口ポカ状態と口にテープを貼った状態で、
計算問題、握力測定、背筋力測定をさせていました。
結果、どれも口にテープのほうが能力がアップしていたとの事です。
鼻呼吸のほうが酸素が全身に行き渡るため、能力が発揮されるとの事らしいです。
・生活が充実する
1日の活動を充実した最低8時間の鼻呼吸による睡眠で回復した上に、
なお少々あまった力が湧くほどに休養すれば、躍動感のみなぎった輝きのある生活を送ることができます。
口呼吸の治療方法
・何かに熱中する時によく注意する
・ティッシュで「こより」を作って、唇で挟んで落とさないようにしておく←おすすめです
子どもがTVゲームに熱中しているときは、ポカーンと口が開いています。
大人でも何かに夢中になると、口ポカになる人を見かけます。
特にゲームやインターネットをしている時にはよく気を付けた方がよさそうです。
他には
・口に医療用のテープを貼る
・睡眠中は口唇を逆ハの字にテープを貼る。
・口をとじてガムを噛む、
・鼻孔拡大装置を使う
・冬場はイソジンでうがいを心がける(鼻詰まりを防ぐため)
・おしゃぶりをする
・漢方薬などを飲むようにする
鼻呼吸の効果は普通の人で二週間もあれば表れてくるそうです。
無糖のガムを噛むやり方とくちびるの運動を絵付きで紹介しています。
鼻呼吸をしながら、口を閉じて(ガムを)噛み癖でない方でリズミカルに噛むことにより、
顔のひずみも少しずつ改善されるそうです。
いずれにしても、口を閉じていればいいことばっかりです!鼻が詰まっている方などは中々難しいですが、是非とも口を閉じる大切さがわかっていただければ幸いです。