2025/11/18
◎着色とは・・・「歯の隙間が茶色い」「歯が黄色い気がする」など、歯に色がついているのを着色と言います。
◎着色の種類
☆歯が黄色い
・歯の表面(エナメル質)が薄い
歯の表面は透明で薄いので、その下にある象牙質の黄色い色が透けて歯が黄色く見えてしまいます。
→加齢による歯の変化や、エナメル質が溶けやすいアルコールなどを頻繁に摂取することが関係しています。
一度薄くなったものは元に戻すことができません。
・歯垢がついている
→歯垢(プラーク)は淡い黄色で、歯の表面についていることで黄ばみを目立たせます。
毎日お口の中で作られますが、歯ブラシでとることができます。歯の色にも個人差があります。
☆歯に茶色や黒い所がある
・タバコによる着色
→タバコのヤニは、ねっとりとしていて歯にこびりつきやすい特徴があります。
ヤニは強力な着色で、歯磨きでとることは難しいため歯科医院の機械で取ることが多いです。
ご自宅で研磨成分の高い歯磨き粉で磨くと、汚れは落ちやすいですが、歯の表面が傷つき、ザラザラするとまた着色しやすくなります。気を付けてください!
・色のついた飲食物を多くとる
→コーヒー、赤ワイン、紅茶、お茶などの茶渋に含まれる色素が歯の表面に沈着して着色します。
色の付きやすいものを飲食した後に、うがいをすることでステインが吸着するのを予防します。
・抗生物質を服用していた
→永久歯の形成時期である幼少期(0~12歳)までに、抗生物質を多量にとると変色してしまいます。
歯磨きでは落とすことができません。症状が軽い場合はホワイトニングで白くすることができますが、
色が濃い場合は色を落とすのが難しく、ホワイトニングでも完全に白くすることは出来ません。
・虫歯がある
→初期の虫歯は、歯の表面が脱灰することでホワイトスポットという白色に変色します。
進行すると黒色になり歯が溶けて欠けてしまいます。(脱灰:歯の主成分であるカルシウム、リンが歯から溶け出すこと)
脱灰して白い段階では、歯磨きを丁寧にすることで元の色に戻すことができますが、黒く変色し大きく歯が欠けてしまうと、治療が必要になります。ただし、黒くても触るとエナメル質と同じくらいに硬い場合は、しみるなどの症状を感じないことが多く、治療をしないケースもあります。歯は削っていない状態が最も健全で削れば削るほど弱くなります。そのため、黒くても浅い虫歯の場合は削らずに経過観察をすることがあります。
◎着色を除去しやすい歯磨き粉
ステイン(コーヒー、ワインなど) 黄ばみ(元の歯の色、歯垢)
商品名 アパガード(サンギ) 商品名 スーパースマイル(海外と日本仕様の物あり)
ブリリアントモア(ライオン) トゥービーホワイト(ネイチャーラボ)
※電動歯ブラシと研磨効果の高い歯磨き粉の組み合わせは危険です!
手で磨くよりも電動だとたくさん振動するため、汚れを落とす以上に歯を傷つけるリスクの方が高いので電動歯ブラシを使用する場合はジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。
2025/11/17
⚡ ドライソケット(歯槽骨炎)について
ドライソケットは、親一つ知らずなどの抜歯後に起こり、最も避けたい合併症のです。この状態がなぜ起こるのか、どうすれば予防・対処できるのかを詳しくご説明します。
ドライソケットとは、抜歯した穴(抜歯窩)を保護するべきはずの「血餅(けっぺい)」(天然のかさぶた)が失われ、中の顎の骨が時々なってしまう状態を訪れます。
通常、血餅は抜歯後24時間以内に形成され、その下で新しい組織(肉芽組織)が育ち、骨と歯茎が再生していきます。 ドライソケットになると、この治癒の土台が失われ、治が遅れます。
2.どうしてドライソケットになると痛むのか?
激しい痛みが特徴ですが、これが以下の理由によります。
ドライソケットは、主に血餅が安定しないうちに、物理的な刺激や血流の影響で失われることによって発生します。
| 強いうがい | 抜歯後数日間の、頻繁な強いうがい、ブクブクうがい。 | 口腔内の圧力が大幅に変わったり、血餅が洗い流されたり、消えたりします。 |
| 喫煙 | 抜歯後の喫煙(特に数日間)。 | タバコに含まれるニコチンが血管を狭くさせ、血餅形成に必要な血流を防ぎます。また、煙を吸う動作(吸引)が陰圧を生み、血餅を剥がす原因にもなります。 |
| ストローの使い方 | 抜歯後数日間のストロー、強く吸い込む動作。 | 吸引行為が口の中に陰圧(マイナスの圧力)を生み、血餅が吸い込まれる恐れがあります。 |
| 傷口を触る | 舌で頻繁に触る、指や歯ブラシでつつく。 | 物理的な刺激で血餅が売れたり、感染を引き起こすリスクが高まります。 |
症状の特徴と気づくタイミング
| 項目 | 通常の術後痛 | ドライソケットの痛み |
| 発生時期 | すぐに歯が抜けて、麻酔が切れてから。 | 抜歯後3日〜5日経ってから、痛みが強くなる。 |
| 痛みの強さ | ピークは当日〜翌日で、その後は徐々に軽減する。 | 痛みが軽減されず、少しずつ増加しています。 |
| 痛みの性質 | ズキズキとした痛い痛み。 | 鋭く、持続的な激痛。耳やこめかみ、首筋にまで聞こえることがある。 |
| 鎮痛剤 | 処方薬で十分にコントロールできる。 | ほとんどままならない、または一時的にしかままならない。 |
| 視覚的な所見 | 穴が黒っぽい血の塊(血餅)で満たされている。 | 穴が空っぽに見える。白っぽい骨が見えることがある。 |
空きスロットになってしまったら、自己判断せずにすぐにご連絡ください。
薬には、抗菌作用、鎮痛作用、組織再生を示す成分などが含まれています。
ドライソケットの治療は、自然治癒をより待つことも、処置を行うことで痛みを早く、治癒を変えることが可能です。
当院ではエルビウムヤグレーザーを用いることで、痛みの軽減、治癒の促進をはかることができます。抜歯後どうしても痛みが治まらない場合は、一度ご相談ください。
2025/11/11
私(院長)もいびき用マウスピースを使用していますので、使用に悩んでいる方は是非ご相談ください。使用感や効果など実体験をお話できます。
🌙 いびきとは
いびきは、睡眠中に空気の通り道(上気道)が狭くなり、空気が通過するときに粘膜や喉の組織が振動して起こる音です。
主な原因
😴 いびき用マウスピース(スリープスプリント)とは
🔹 概要
いびきの原因の多くは、「舌が喉の奥に落ちて気道が狭くなる」こと。
マウスピース(口腔内装置)は、下あごを少し前方に出すことで気道を広げ、いびきを軽減します。
※試しに顎を突き出して、あお向けに寝てみてください。呼吸がしやすくなることを感じると思います。
🔹 種類
🔹 メリット
🔹 デメリット・注意点
🛌 生活習慣での改善策
😴 いびきをかくと何が悪いのか?
① 睡眠の質が下がる
いびきをかくということは、「気道(空気の通り道)」が狭くなっている状態。
空気がスムーズに通れないため、**身体は何度も軽く目覚める(覚醒)**してしまいます。
➡ 結果として:
② 日中の集中力・仕事や勉強のパフォーマンス低下
睡眠の質が悪くなると、
➡ 居眠り運転や仕事のミスにつながる危険もあります。
③ 睡眠時無呼吸症候群(OSA)につながる可能性
いびきをかく人の中には、呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS / OSA)」の人が多くいます。
無呼吸が続くと:
➡ 長期的には、高血圧・心筋梗塞・脳卒中などのリスクが上がります。
④ 心臓・血管への負担
いびきや無呼吸があると、寝ている間も体が「酸素不足 → 呼吸努力」を繰り返します。
これにより交感神経(ストレス反応)が活性化し、心臓が常に働き続ける状態になります。
➡ 慢性的な血圧上昇、心拍数増加、心臓疾患リスク増大。
⑤ 肥満・糖尿病リスクの悪循環
睡眠の質が悪いと、ホルモンバランスが乱れます。
➡ 結果的に「夜間の食欲が増す・太りやすくなる」 → 「さらにいびきが悪化」という悪循環。
⑥ 家族やパートナーへの影響
音が大きいいびきは、同室で寝ている人の睡眠も妨げます。
➡ 家族が寝不足になったり、精神的ストレスの原因になることも。
💡 まとめ:いびきは「体のSOS」のサイン
| 項目 | 影響 |
| 睡眠の質 | 低下、疲労感 |
| 脳・心臓 | 酸素不足、血圧上昇 |
| 代謝 | 太りやすくなる、糖代謝悪化 |
| メンタル | イライラ・集中力低下 |
| 人間関係 | 家族・パートナーの睡眠妨害 |
2025/10/10
当院が思う最高の治療、最先端の治療とは「予防」だと思います。
治す必要がなければ、そもそも治療は必要ありません。エナメル質に勝てる素材もありませんし、神経に代わる物質もありません。歯周病で減ってしまった骨も基本的には戻りづらいです。
なにもしないで済むこと、年齢を重ねてきていかに健康が大切かが本当によくわかります。
私にとって血圧を最適にする、太らないようにする、運動を毎日する、などはすごく意識がいることで、結果を出すのにすごく大変なのですが、口の中の事に関しては長年継続できています。
それはきっと僕が歯の勉強をしてきたから、というのが大きいかと思いますが、患者さんも同じ予防知識を得ることは可能です。また、他のことに比べて、慣れてしまえば全然簡単だと思います。
あとは基本的に怖がることで予防はうまくいくのではと思ってます。
神経取るとこうなっちゃう、骨が無くなるとこうなっちゃう、歯周病菌が多いと・・・などなどいろいろな恐怖があり、それを予防するために頑張っているという感じです。
動かし方などやり方を知ることも大切ですが、口の中の構造や汚れやすい部分、リスクが高い部分、など知識が無いと無駄な時間を過ごしてしまうこともありますので、しっかりと知識を得て、何を目標にしていくかを意識して予防に取り組んでいただければ、と思っています。
最高の治療、最先端の治療は間違いなく「予防」です。
怖さを知って、それぞれの患者さんにとってより良い方法を見つけ、結果が出る予防ができれば・・・と思っています。
2025/09/19
当院へ口コミを書いていただき、読んでいただき、本当にありがとうございます。
いい口コミも厳しい口コミも当院にとって本当に励みになります。いい口コミはもちろん喜ぶことが多く、次の診療への自信につながります。厳しい口コミは何を改善するべきか、のヒントになることが多く、結局は良い口コミにつながっていると思っています。
昨今の世の中を見ていると、心無い口コミなどで悲しい気持ちになることがありますが、今のところ当院に寄せられている口コミは当院にとってプラスになることとして受け止めています。いい口コミがあったときはもちろん、厳しい口コミがあったときも必ずスタッフと共有して、話し合いをして次の診療につなげられるようにしています。
自分自身も飲食店や病院を決めるときにまず見てしまうのは口コミです。その中でも、悪い口コミの方が目がいってしまいます。悪い口コミのほうがより意識に残るというか、影響力があるような気がします。時には閉業せざるをえないこともあり、経営者目線で考えると、本当に心が痛みます。
いい口コミが100個あっても2~3個の悪い口コミがあると、なんとなく気になってしまい、疑うような気になり始めます。
最近では口コミ業者などもあり、本当の評価というのは実に難しいと思います。
当院も厳しい口コミが数多くありますが、その口コミを読んだのできました、という方も多数いて口コミは読み手の取り方次第だとつくづく思います。
病院選びは誰でもすごく悩むところかと思います。なので、当院にいらっしゃる場合は当院のホームページやグーグルの口コミなどいろいろ見ていただき、共感できるな、と思っていただいたらご来院されるといいかと思います。
医療で私が思っている大事なことは「失敗しないこと」です。いつか成功すれば治療は成功といえるのではないかと思います。 そのために治療前にカウンセリングを行い、当院の治療方針をお伝えし、違っていたらセカンドオピニオンかなと思っています。治療前であれば失敗することはありません(*^-^*)