049-293-6800

【診療時間】10:00~19:30/土曜日 9:30~17:30
 ※最終受付は30分前までとなります

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歯科(虫歯治療)

早期発見・早期治療をモットーにできるだけ歯を残す治療

当院はできるだけ歯を残す治療に努めています。しかし、すべての歯が残せるとは限りません。

悪化した虫歯や歯周病があれば周囲の歯や全身に悪影響を及ぼすので、抜歯をしなければならないことがあります。その際は、抜歯のメリット・デメリットをきちんとご説明いたします。それでも歯を残すことをご希望なさる場合は、抜歯をしないこともあります。

患者さんには真実を伝え、最後まで誠意をもってお話しますが、それでも納得できない方には、セカンドオピニオンをお勧めしています。歯を抜くときは説得して抜くのではなく、患者さんに納得していただけるよう心がけております。

3種の抗生物質を混ぜて虫歯を退治

●歯を削る量を最低限に抑えられる
●虫歯や歯の状態によっては、3Mix治療法を行わない場合がある
●なかなか治らない根の治療に効果があることがある

3Mix治療法はなんとか神経を残す治療です。従来の虫歯治療は歯を大きく削らなければなりませんでした。3Mix治療法は、抗生物質の殺菌効果で細菌だけを死滅させるので、歯を削る量を最低限に抑えられます。

今まで神経を取らなくてはならなかった症例でも、3Mix治療法で神経を残せる可能性が高くなりました。ただし、治療後、激しい痛みなど症状が出た場合は、残念ながら神経を取る必要があります。

理想の特徴を備えた素材:MTAセメント

●神経を残せる可能性が高くなる
●虫歯や歯の状態によっては、MTAセメントを使用できないことがある
●なかなか治らない根の治療に効果があることがある
●パーフォレーション(穴が開いている状態)の修復に使用できる
●逆根管充填の成功率を上げられる

MTAセメントは強力な接着力・封鎖性・恒久的な殺菌力・強度・生体親和性が高い・湿潤した状態で使用可能な歯科材料にとって理想の特徴を備えた材料です。

※アメリカ・ヨーロッパではMTAセメントの有効性を高く評価していますが、日本では厚生労働省の認可がないため自由診療扱いです。ご理解ください。
MTAセメントを使用した治療の費用:18,000円~(税別)

矯正治療と合わせて歯を残す【歯の牽引(エクストルージョン)】

●歯を残せる可能性がある
●牽引後に治療が難しいとわかる場合がある
●無理やり歯を残した場合と比べて予後が良くなる
●再植の成功率が上がる
●骨が再生してくることがある

歯肉の奥深くまで達している虫歯は治療が困難なため、通常抜歯以外の方法はありません。ところが、実は健康な歯がわずかでも残っていれば、歯の牽引をすれば歯が残せるかもしれません。歯の牽引とは、歯肉の下に隠れている歯が虫歯になっているとき、あるいは割れているとき、治療しやすいように専用装置を使って歯を引き上げる方法です。歯が引き上げられることで、治療後のメンテナンスをしやすくなることがあります。

牽引する歯は神経を取り除いていることが多いので、汚れや膿が溜まっているのも稀ではありません。検査の結果これらの疑いがある場合は、根の内側の処置をしてから治療を行います。なお、事前診断が難しく牽引後に初めて治療が難しいとわかるケースがあります。

一度抜けた(抜いた)歯を、元の位置に再び戻す【再植】

●事故などで歯が抜けてしまった場合
●必ずしも歯が元の状態に戻るとは限らない

何らかの理由で歯が抜けてしまったとき、あるいは抜歯をしたとき、抜けた歯を再び元の場所に戻す治療が「再植」です。例えば、事故などで歯が抜けたとき、元の場所に植え直してワイヤーで隣の歯と固定すると、数週間で歯が定着して再び機能を取り戻します。ただし、必ずしも歯が元の状態に戻るとは限りません。再植の成功率は歯の周りについている歯根膜がいかにきれいに傷つかず残っているかにかかっています。

歯がないところに歯を植え替える【移植】

何らかの理由で歯を抜かざるを得なくなった場合、親知らずなどを利用して歯を植え替えることが「移植」です。ただし、親知らずの状態や口腔内の状況によっては必ずしも移植が成功するとは限りません。移植の成功率は歯の周りについている歯根膜がいかにきれいに傷つかず残っているかにかかっています。一般的に親知らずの抜歯が難しい場合、歯根膜をきれいに残すことは困難です。

できるだけ痛みを軽減させる工夫

当院では、麻酔注射時の痛みを和らげるために、様々な工夫をしています。表面麻酔をし、粘膜を引っ張り、できるだけ痛みが出にくい粘膜部分に針を差し、人肌に温めた麻酔液を呼吸のタイミングに合わせながら注入します。

緊張しているとかえって痛みが出てしまう

緊張していると血圧や心拍数が上昇して気分が悪くなることがあります。緊張感を和らげるために、少し治療を待ってから「気分が変わったら教えてください」と声をかけています。「気分が悪くなったら教えてください」とネガティブな言葉はなるべく使わないように心がけています。

病院の雰囲気は誰でも少なからず緊張します。特にお口の中で何をされるかわからない状況は、患者さんは非常に不安になります。治療をする上で今からすることや次にすることは、なるべく細かく説明するように心がけています。

かつて白衣を見ただけで血圧が上昇してしまい、毎回予定の抜歯を行えない患者さんがいました。そういった方は、できるだけ前向きな気持ちになる話や緊張をしないように、治療と全く関係ない世間話などをしたりします。結局4回目で抜歯を行えたのですが、その前の3回が無駄だったとは思いませんでした。その後の治療は全て予定通りに進められましたので、結局早く治療が終了したと思います。その方からは十数年経った今でも連絡がきます。ほんの少しの心配りが患者さんとの信頼関係を築くのだと思います。

歯周病が改善してから、人工歯や詰め物を入れる

人工歯や詰め物との隙間が再発の原因に

虫歯治療をした後、虫歯の再感染を防ぐには、人工歯(詰め物や被せ物)を入れるときに隙間を作らないことがとても重要です。歯周病があると歯肉が腫れているため、歯型をきれいに採ることができません。仮にその状態で人工歯を被せても、隙間ができてしまい再び虫歯にかかる恐れがあります。

当院では、治療後の再発を防ぐために、歯肉の状態を改善した後に人工歯や詰め物の処置をします。そのため、治療の初めに歯周病検査を行い、必要に応じて歯石や汚れを取り除き、歯茎の状態を改善してから虫歯の治療をします。なお、応急処置が必要な場合はこの限りではありません。